【官能文学辞典】
  この辞典を読みさえすれが官能小説が誰にでも書ける。この辞典を読みさえすれば世界の官能文学事情が全て分かる。この辞典を理解すれば人間の性の仕組みを理解したことになる。この辞典を読みさえすれば悩みごとがなくなる。この辞典を読みさえすれば宇宙の仕組みと謎が解明される。そんな辞典だと勘違いすることのない人にしか楽しめない辞典。

 

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【官能文体論】
  マニア雑誌の中で密かに語り伝えられてきた官能小説、エロ三文小説のための文体論。
  たとえば、性の告白をする主人公の女性が「お母さん」と、いうべきところを「お母さま」と、表記することによって、その女性の育ちの良さを演出してしまうなど、その文体論は口伝でありながらも、かなり完成度が高い。ただし、今は、エロ出版業界でも、この官能文体論を知る者は少なくなったという。

 
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