—た— 【退行】 人間は必ずといっていいほど、自分の幼児期に不満足している。十分に満足であったと感じる人は、その不満足さを記憶していないだけで、そんな人であっても無意識の内には不満足を抱えているのである。 そうした不満足を成人した後に解消するひとつの方法が性的遊びなのである。 従って退行は性的甘美となるのである。 | 【大正ロマネスク】 女性の肉体が微妙に晒された時代のエロティシズムのこと。 手足の長さ、お尻の位置と形、おっぱいの大きさなどが日常に晒された時代。もちろん、今と比較するなら、まだまだエロは鉄のベールの向こうにあったようなものだが、しかし、当時としてはそれで十分だった。 そうしたものが微妙に晒されると、さらにその奥を意識するようななる。それまでには意識していなかったような部分に意識が集中してしまうからだ。 そうしたエロの意識が大正時代の文化を花開かせる要因を作ったのである。 なお、インターネット激動時代に晒されたものは心であったが。では、その奥とは…… |