【通信販売】
  性的興奮をたかめようとする人のための商品の販売方法のひとつ。
  初心者は不安のため、椅子や靴や文具など、分かりやすい商品を注文して、それが確かにアダルト玩具であるかを確認しようとする。
  しかし、性的快感をたかめるため、羞恥心をあおるため、被虐感を強めるためなど、どのカタログで何を購入しても、通信販売であるかぎりは、かならず性に関連する商品が届くから安心なのである。稀に性的に用途不明なものもある。コンドーム・バイブレータなどがその代表例だ。

スペース




【月】
  変化の象徴。
  それゆえに、官能小説では、登場人物が常識や倫理や理性を失ったことを表現するときに使用する。
  たとえば「妖しいマンションの入り口。そこで、彼女は都会には珍しいほど大きな月が高圧線の上にあるのに気づき、しばしその月を見つめて立ち止まった」と、いうように使う。こう書くことによって、このマンションに入ることによって女は理性を失おうとしているのだなあ、と、読み手に予感させるのである。

 
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