—わ—


【猥褻】
  目を背けたくなる楽しみ。顔をしかめたくなる幸福。他人の行為。自分がしないこと。一人になると好きなのを認めたくなるのに、集団の中では否定したくなる事象。

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【猥談】
  酒の肴。どんな酒にも合う幻の肴を研究した美食家が究極の肴としてこれを上げ、次のように言った。
「究極の肴は猥談である。何しろ、この肴は水でも人を酔わせることができる」サー・シクス・クライン『遊ぶ脳を持つ哺乳類』より。

 確かに、万能の酒の肴もなければ、どんな食べ物にも合う万能の酒というものもないかもしれない。しかし、最良の猥談なら、どんな酒にも合わないはずがないのだ。なにしろ、酒なんかなくたって、楽しい気分にしてくれるものなのだから。

 
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