【メンストルエーションmenstruation】
  死と再生の憧憬。それを口にする男たちは、女性の羞恥を煽ろうとして、そうした行為をしているのではない。彼らは、再生しない自分の劣等を、その女性の意識に深く刻もうとしているのである。つまり女性は再生しているのである。

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【綿棒】
  先端に付けられた真っ白な優しさで羞恥を抉り出すための道具。
「私のもっとも恥ずかしい部分。自分自身では見ることさえ、ためらわれるような、その恥ずかしい部分に、綿棒が差し込まれました。痛みはありません。ただ、あの清潔を象徴するような綿棒の先端に、生涯、他人には見せないはずだった私の汚いものが付着するのかと思うと、そのあまりの屈辱に全身が震えました。いっそ、このまま狂ってしまったほうが、どれほど楽かと思いました」
  と、そうしたシーンで活躍する道具。

 
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