【無駄】
  この世でもっとも価値のあるものは無駄なものである。無駄な上に邪魔だったりすると、その価値は計り知れない。
  例えば山の頂上付近にある巨石は、何かに利用するということができない、目印にさえならないのだ。その上、せっかくの景観を妨げていたりもする。しかし、その石はたいていの場合信仰されている。価値があるのだ。
  アブノーマルセックスは種の保存という意味で考えれるなら生命にとって、これほど無駄なものはない。無駄な上に、種の保存の法則の邪魔になっていたりする。
  だから価値があるのだ。

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【鞭】
  鞭には二種類ある。しなやかで美しく音色の良いものは、知性と教養と理性を打ち砕き淫らを呼び覚ますために使用される人間用である。こちらは高価である。一方、ゴツゴツと粗雑で音色の悪いものは下等な家畜用である。こちらは安価である。ただし、馬でもサラブレットに使用される鞭は高価なものなのだ。

 
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