—さ— 【罪悪感】 自分にかかわった他人の過去をほのぼのと思い出すときに抱く感情のこと。自分のことを良い人だと信じている人の顔をまじまじと見つめたときの心の動揺のこと。これから目の前にいる相手にしようとする行為を想像したときの歓喜のこと。 | 【採集】 なんと甘美な響きであろうか。どんなつまらないものでも、百種類集めると美しく見えるようになるものだ。全く同じ絵柄の一万円札を百枚並べても美しくはないが、たとえ小石でも、百種類並べると奇妙に美しくなるものだ。 これが女体であったり、お尻やおっぱいであったり、ペニスであれば、なおさらである。 ただし、百種類以上集めなければ美しくはならない。たいていの人は九十九個で挫折してしまうのだ。だから世の中に美しいものは少ないのだ。 世の中には、たったひとつだからこそ美しいのだ、という人もあろうが、そうした人は、そのたったひとつの美しいものが百種類あること、百種類集まったところを想像していないだけなのである。 |