【手紙】
  昔は、何でも他人に任せることが粋だった。歩くよりは籠に乗り、身体も洗ってもらうほうが粋だった。もっと重要なこと、たとえば暗殺してもらうとか、政治とかも、他人任せにしたものだった。
  そんな時代には、思いを伝えるのも、口頭でするのは無粋だった。文字にして他人にそれを運んでもらうのが粋だったのである。
  手紙とは、粋に意思を伝達する手段の名残りである。

スペース




【手錠】
  メンタルアイテム。
  手首ではなく観念を拘束するための道具。これを付けられると犯人でない人でも、自分は犯人かもしれないと観念することがある。
  同じように、Mでない人がこれを付けられて自分はMかもしれないと観念することもある。
  便利なようで困った道具である。

 
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