鹿鳴館サロン
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緊縛図鑑

   01. 亀甲縛り
   02. 鞭縄・背晒し
   03. 背負い胡坐
   04. 鞭縄・胸晒し
   05. 狢縛り
   06. 姫泣かせ 
   07. 側面座位尻晒し
   08. 高腕真一文字
   09. 両手前方腕十字
   10. あやめくずし 
   11. 利き手逃がし
   12. 羽交い高手緊縛
   13. 両手後方首十字
   14. 床卍
   15. 胡坐縛り両手閂
   16. 拷問縄・片足胡坐立ち
   17. 拷問縄・絹しぼり
 18. 姫蔓

 

 


12.羽交い高手緊縛


 羽交い絞めという技があるが、その技の由来はこの緊縛にあると言われている。この緊縛には羽交い高手緊縛の他に同種で羽交い上手緊縛や羽交い下手緊縛などがある。この緊縛はそうした高手から上手や下手に緊縛を変えて行くことによって緊縛されている者に肉体的苦痛を与えようとするもので、まさに「責め縄」の典型なのである。縛り方は単純で誰にでもできるし、見た目の派手さや痛々しさはないが、それとは逆に実際には肉体に相当のダメージを与えることができる。
  ゆえに、気が強く抵抗の意思を失わない相手を屈服させるのには効果的な縛りなのである。ただし、責めていれば縄は乱れる。自由部分を多く残すことは責めの余地を残すということだからだ。
  この緊縛は相手の抵抗によって縛りを変形させられる技量が縛り手に求められるところの縛りなのである。

高腕一文字


 何が起こっているか分かりませんでした。分からない内に私は縛られ、屈辱的な格好で床に顔を押し付けられていました。まるで屈服した奴隷がご主人様の靴を舐めさせられるような、そんな格好でした。それでも抵抗しようとすると、後ろ手をぐいぐいと振り回されるのです。もう肩が外されてしまうのではないかと思って怖くなりました。
  気が付くと涙が出ていました。折檻されている子供のように無抵抗で、私には泣くぐらいしかできませんでした。締め上げられた肩は、痛みで、すっかり抵抗の意思など失っていました。こんなことなら鞭や蝋燭のほうがどれだけ楽かもしれない、と、そのとき私は思いました。


出典『鹿鳴館緊縛図鑑』鹿鳴館編集部 鹿鳴館出版局

13. 両手後方首十字 へ

 


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