鹿鳴館サロン
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緊縛図鑑

   01. 亀甲縛り
   02. 鞭縄・背晒し
   03. 背負い胡坐
   04. 鞭縄・胸晒し
   05. 狢縛り
   06. 姫泣かせ 
   07. 側面座位尻晒し
   08. 高腕真一文字
   09. 両手前方腕十字
   10. あやめくずし 
   11. 利き手逃がし
   12. 羽交い高手緊縛
   13. 両手後方首十字
   14. 床卍
   15. 胡坐縛り両手閂
   16. 拷問縄・片足胡坐立ち
   17. 拷問縄・絹しぼり
 18. 姫蔓

 

 


13.両手後方腕十字


「江戸緊縛秘話集」には「捕らえた者の体力は一度に奪わずに徐々に奪わなければならない。一度に奪えば捕らえられた者は全ての気力を失い役に立たないが、徐々に奪えば捕らえられた者は服従の気力を残す」とある。そして、この緊縛は、縛られた相手を立ったままで放置し、その体力を少し少し時間をかけて奪うのに適した縛りなのである。昭和初期にはこの緊縛で病院や学校や館の廊下に女を立たせるという「あぶな絵」が流行していた。

高腕一文字


 壁を背に立たされた瞬間には恐怖はりませんでした。服を脱がされていたので身体の前面の全てを晒すことには激しい羞恥はあったのですが、不安はありませんでした。羞恥に耐えていればいい、それだけを私は思ったのです。
  ところが、そのまま放置が続くと、私は、自由な膝を折りたくなりました。座りたくなったのです。しかし、座れませんでした。座ろうとすると前に倒れてしまいそうになるからです。前に倒れたら私は顔を床にそのまま打ちつけることになるのです。それを想像してからは急に怖くなりました。不安になりました。同時に倒れてしまいたいという衝動にもかられました。私は何が何だか分からなくなっていました。
  そして、そのまま小一時間が経ったのでしょうか。私はこの状態から解放してもらえるなら、もう、他のどんなことだってするって思っていたのです。そして、実際、解放を条件に、あらゆる屈辱を受け入れてしまうことになったのでした。


出典『鹿鳴館緊縛図鑑』鹿鳴館編集部 鹿鳴館出版局

14. 床卍 へ

 


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