17.拷問縄「絹しぼり」 |
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拷問縄というのは、その昔、遊郭において遊女たちを折檻するのに用いたものだと言われている。折檻の目的は遊女の夢を壊し従順にさせることにあった。ゆえに、折檻はただ苦痛を与えるだけでなく、苦痛以上の屈辱とか、あるいは女としての諦めのようなものを植え付けようとしていたらしい。
この「絹しぼり」は、緊縛の後で、女の身体を複数の男女が足でころがすことによって苦痛と屈辱を与えるための縛りだったと言われている。これをやられると、足蹴にされる苦痛と屈辱の両方で、たいてい女が、もはや自分が人としてまともに扱ってもらえる存在ではなくなったのだと観念するようになったらしい。 |