鹿鳴館サロン
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官能文学辞典

   【001】スパンキング(28歳♀)
   【002】殴打(46歳♂)
   【003】接触痴漢(25歳♀)
   【004】露出痴漢(43歳♂)
   【005】塗糞(32歳♀)
   【006】ペット化願望(35歳♂)
   【007】鞭(27歳♀)
   【008】下着泥棒(52歳♂)
   【009】殴打(29歳♀)
   【010】苦痛(33歳♀)
   【011】下着執着(41歳♂)
   【012】ピスマニア(47歳♀)
   【013】緊縛(55歳♂)
   【014】露出妄想(23歳♀)
   【015】家具化願望(39歳♂)
   【016】緊縛(23歳♀)
 


は じ め に





「性異常事例辞典」というものに着手しよう。
  辞典であるかぎり、まず、分類がなければならない。そこで、性異常の形をまず、大枠の嗜好で分けたい。被虐嗜好、加虐嗜好、窃視嗜好、露出嗜好、幼児退行嗜好、異装嗜好など。そして、この大枠を系列に分けたい。つまり、被虐嗜好でも、苦痛系、羞恥系、服従系、被支配系など。さらに、その系列における行為を限定したい。鞭、おむつ、浣腸、スパンキングなど。
  つまり、被虐嗜好苦痛系鞭という分類になる。
  これに、手記作製の人物の性別と年齢、さらに手記作製年度を記録する。
  将来、これが電子書籍のようなものになるときには、ある時代のある性癖とか、ある時代のある年齢の事例というような検索が可能となるように考える。これはおそらく筆者のライフワークとなるし、筆者によってこれが完成することはないのかもしれない。それでも、筆者はこれをはじめなければならないのだ。異常というものの本質、異端といわれるものたちの実情、性が屈折するとはどういうことなのか、その片鱗を刻んでおくために。
  性異常というのはファッションではない。趣味でもない。お気楽な好奇心でもない。男女の楽しい遊び方のひとつでもない。ましてや愛の形のひとつなどではない。そうしたことを訴えるために。

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